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◆人形浄瑠璃


人形浄瑠璃の首の木地は、主として桐である。
桐が使われるのは、人形を操作するのに重量を軽くするためであり、また彫刻しやすいこと、もちがよいことなどである。 幕末頃までは、檜、ケヤキ、松なども使われている。

阿波人形浄瑠璃の象徴的な存在として有名な初代天狗久は、地方の暗い農村舞台で目立たせるために人形頭を大きくした。 そのため頭の材料を檜から桐に変えて人形の重さを軽減し、目にガラス玉を使い薄暗い光線の中でも目の輝きが出るように工夫した。
伝承によると阿波人形の元祖は駒蔵という事になっている。その作品は能く材質(主として桐)の木目を生かした素晴らしい作品が多い。

文弥節人形浄瑠璃は延宝の頃(1673年〜)大坂の岡本文弥が始めたもので、 山之口麓文弥節人形浄瑠璃は、 その数少ない古浄瑠璃。 現在保存されている頭(かしら)は27体で、頭は桐の一本づくりである。

文楽人形 の首は、現在はおもに檜で作られるが、部分に桐が使われることもある。


桐 文楽人形(文楽人形細工師・菱田雅之氏作、桐の博物館展示品)

文楽パネル説明文
文楽

江戸時代に、浄瑠璃と人形が結びついて文楽ができてゆく。
浄瑠璃の竹本義太夫は、近松門左衛門の筆を得て人気を博し、とくに 元禄16年(1703年)実際の情死事件を扱った「曽根崎心中」が非常に高 い評価を受けた。 
文楽の頭や手足には桐やヒノキ材などが使われ,内部には非常に高度な仕掛けがほどこされている。  桐が使われてのは、人形を操作するのに重量を軽くするためと、また、 彫刻のしやすいこと、もちがよいことなどの理由による。

曽根崎心中   
この世のなごり
夜もなごり
死に行く身をたとふれば
あだしが原の道の霜
一足づつに消えて行く
夢の夢こそ あはれなれ
あれ数ふれば暁の
七つの時が六つ鳴りて
残るひとつが今生の
鐘のひびきの聞きをさめ
寂滅為楽とひびくなり