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◆陣貝(ほらがい)


桐のほら貝
陣貝と言って貝ではなくて、桐をくりぬいた「ほら貝」である。 『ほーろれろれろれほれろ』の奇妙な音色は、幡祭本隊と権立よはりの位置を確認しあうと共に軍勢を励ます意味あいを持っている。


桐 陣貝(桐の博物館展示品)




木幡(こはた)の旗祭りで吹かれる「桐のほら貝」

−桐の博物館だよりVol.5(平成10年8月1日発行)より抜粋−


 桐の木直径10センチメートル、長さ60センチメートルの丸太の中をくりぬいて、中を火で焼き、吹き口に武センチメートル位をつけたものです。
 桐をくりぬいた「ほら貝」の「ほーろれろれろほれろ」との奇妙な音色は、幡祭本隊と権立よばりの市を確認しあうと共に、軍勢を励ます意味合いをもっています。

「木幡の旗祭り」

 木幡の旗祭りは福島県東和町で九百年の伝統を誇る祭りです。
 木幡山治隆寺の縁起によると、平安末前九年(1051)の役の戦いで、征夷大将軍源頼義とその長男八幡太郎義家らが、安部氏征伐のためこの地に来たときに、強力な安部軍に破れた。源親子がわずか数騎隊で逃れた。そのとき、野宿の夢枕に弁財天が表れ、「ここから一里ほどの弁才天宮に戦勝祈願せよ!」とのお告げがあり、早速弁財天宮に戦勝を祈願したところ、折からの雪で、木幡山の杉の木々がすべて源氏の白旗のように見えた。「今日こそは!」と攻めてきた安部の軍勢には源氏の大軍が立てこもっているかのように見え、慄然として、戦いに利あらず、と退散してしまった、と伝わっています。
 神仏の加護を信じる郷土の人々によって、源氏の白旗に見立てた旗を奉納する祭りとして九百年以上、引き継がれています。
 祭りは、12月の第一日曜日に行われ、桐のほら貝を吹き、色とりどりの五反の大幡を寒風になびかせて、うねうねと山頂尾根づたいに進む様は、実に華麗で壮観です。